ハッピーアワー

by on 2012年12月14日金曜日

 水曜日は郵便局に行く前にairbnbの撮影が渋谷で一件。普通にオシャレなデザイナーズ・マンション。今回はこれまでで最短の40分弱で撮り終えた。撮影後の一服は美味い。
 そういえば火曜日に撮ったairbnbの写真がアップされていた。
 もうこの仕事を始めて1年。いろんなお宅を拝見してもはや渡部篤志の心境。家に伺い、とにかく褒めちぎって、クールに撮影して家に帰る。撮影後、見慣れた狭い我が家で、7ヶ月の息子を肴に手酌で酒を飲みながらカミさんに一言「お金ってある所にはあるんだね」。しばらく寝て夕方から郵便局へ・・・。
 
 軽く15時間ほど郵便局で仕事して、朝8時に家に直帰する。カメラは麻薬のようなもので、撮影中は全身の細胞が覚醒して疲れをまったく感じないが、家に帰ると全身が重く思考も鈍い感じだ。しかし今日(木曜日)は午後から別件の撮影の打ち合わせがある。夕方から一路シンジュクへ。

 新宿の馴染みのアイリッシュ・パブで、ノイズ・ミュージシャンのDave Skipperさんと会う。Daveさんは東京在住のイギリス人ノイズ・アーティストで、今東京で一番面白いと個人的に思っているノイズ・イベント「Heavier Than Jupiter (木星より重い)」の主催者だ。今年の春、初めてこのイベントに行き、写真を撮ってFacebookにアップしたら、Daveさんからコンタクトがあり、第三回から正式に撮影してほしいとオファーがあった。はっきり言って超マイナーな音楽ジャンルだが、私の好きな音楽(非・音楽というべきか)なので二つ返事でOKした。airbnbのような仕事で写真をマネタイズすることも大事だが、こういう文化的な仕事に携われるのも、写真をやってて良かったと思うことの一つだ。ノイズ音楽を世に広めるため、精一杯良い写真を撮るとDaveさんに約束する。

 帰りの電車の中で、スマホをぼんやり見つめるサラリーマンの群れを横目に見ながら、次の新しい写真のテーマについて考える。ここ数ヶ月間、ちょっとしたきっかけから芽生え、来年からの撮影開始に向け、何度も頭の中で転がしているアイデアだ。最初はバラバラの要素であったものが、だんだんと結びついて形になってきた。Daveさんといい感じに酒を飲んだので家に帰ると爆睡してしまった。

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